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MIRAIKAIGI

KYOTO地球環境の殿堂

ミライ会議とは?

様々な価値観を持つ、人種、国籍、性別の違う
国内外の高校生・大学生が、
京都1200年の歴史の中で守り、存続してきた
自然環境と京都文化との関係について、府内各所をフィールドに
3つのワークショップに分かれて多様な探究をしていきます。

KYOTO地球環境の殿堂 国際会議・未来会議 開催!

日時:2025.9.20 (土) 場所:国立京都国際会館(京都市左京区)

2050年カーボンニュートラル実現に向けた課題について、京都議定書発効20周年を記念し、
未来会議に参加した若者より「未来への提言」を行うとともに、過去の殿堂入り者と若者等が
「気候変動」や「生物・文化多様性」のテーマで議論を行います。
是非、ご来場ください!
詳細はこちら

お申し込みはこちら

3つのプロジェクトのスケジュール

古来文学(随筆)探究プロジェクト

日本独自の古来文学(徒然草や枕草子、和歌など)に触れ、当時の人間と文学に登場する動植物がどのような関係性を保っているのか、古来の文化と自然の共存・調和の事例やその現状を探究します。

vol.16.21sat
@午前:府立京都学・歴彩館
 午後:府立植物園

古来文学(古今和歌集、枕草子、徒然草等)において、動植物がどのように描かれ、筆者等が触れ合い、感じているのかなどを学ぶとともに、府立植物園で古来文学に登場する植物の観察を通じた、和歌作りを行います。

写真出典: ColBase (https://colbase.nich.go.jp/)をもとに作成
vol.28.2sat
@午前:嵯峨嵐山(桂川河川敷)
 午後:京都御所、京都迎賓館、SASAYAIORI+ 京都御苑等

動植物生息地における虫の音観賞はじめ、文学ゆかりの京都御所等の見学、また植物にちなんだ和菓子作りを行います。

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伝統産業 探究プロジェクト

国内で古くから使用されてきた天然塗料「漆」について、伝統技術を守りながらも時代のニーズに対応した新たな挑戦を学びつつ、産地の現状や自然と人間との関係性(生態系)を探究します。

vol.16.22sun
@午前~午後:堤淺吉漆店(京都市下京区)

明治42年創業にして「サーフボード×漆」など、新しい試みに乗り出す老舗漆店の工房見学、ふき漆体験をします。

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vol.28.3sun
@午前~午後:合併記念の森(京都市右京区京北)

植樹された漆の森に赴き、日本のものづくりを支えてきた産地の現状や自然と人間との関係性(生態系)について考察します。

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森里海 探究プロジェクト

食料や木材などを供給し、人と自然の共生の暮らしが営まれてきた森里海について、古来からの資源循環の仕組みや生態系保全の事例やその現状を探究します。

vol.16.8sun
@午前:ハピろー!の森 京都(南丹市)
 午後:保津川(亀岡市)

雑木伐採などの森林づくり体験や森林学習、また保津川でゴムボートに乗船して環境活動を行います。

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vol.28.18mon , 19tue
@1日目:府海洋センター(宮津市)等
 2日目:養老漁港(宮津市) 等

漁業の講義や研究施設(府海洋センター等)の見学を行うとともに、漁船に乗船し、定置網漁業を体験します。

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3プロジェクトのキックオフミーティング

2025/05/18 京都テルサ開催

3プロジェクト合同のキックオフミーティング開催

探究プロジェクトを行うにあたり、未来会議の概要紹介や、今回のプロジェクトの学びのポイントなどの説明を行い、参加者同士で交流を行いました。

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「キックオフミーティングを終えて」

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古来文学(随筆)探究プロジェクト
久米 唯月 氏

今回、初めて活動グループの方々と顔合わせを行い、ワークショップとして自分を家電に例えた自己紹介を行いました。また、透明冷蔵庫やリサイクル掃除機などの未来の家電の姿を思い描き共有し合うことで、グループの方との距離もすぐに縮まり楽しい交流になりました。
今後、2回の古来文学の探究活動を通して、自然と人間が調和してきた歴史や四季について学び、若者として未来のあり方について考えていきたいと思います。また、和菓子製作や河川での動植物の観察で、実際に触れ、感じたことを未来への提言におとしこんでいきたいです。
高校の課題研究でも、絶滅危惧種や貴重な植物の保全に取り組んでいるので、歴史的な生物への理解が深められるように積極的に行動して行きたいと思います。

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古来文学(随筆)探究プロジェクト コーディネーター
吉川 成美 氏
(総合地球環境学研究所 上廣環境日本学センター センター長・特任教授)

緑萌え輝く日、未来会議はスタートを切りました。まず皆さんに考えてもらいたかったのは、「わたしを成り立たせている生態系とは何か?」です。環境日本学は、自己は他者とのあいだで成り立っていると考えるところから始まります。
「自己紹介ワークショップ」では家電に例えて自らの役どころを紹介し、解決する地球環境を考え、その家電の進化した姿をデザインすることから始めました。
「環境日本学」は、人間と自然を分断せず、もろとものエコシステムを共創することで、人間中心主義を超えて、人と自然の未来可能性を探究します。「地球を良くしたい!」未来への想像力が炸裂し、大変高い集中力で白熱したワークショップになりました。皆さんに拍手!

「キックオフミーティングを終えて」

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伝統産業探究プロジェクト
太田 健一朗 氏

京都議定書が採択された場所、国立京都国際会館において「KYOTO地球環境の殿堂」国際会議・未来会議で未来への提言をするというとても貴重な機会をいただくことが出来て、とてもうれしく思っています。
僕は、伝統産業の漆を通して地球環境を考えるという所がとても面白いと感じました。
高校生と大学生が合同で未来への提言を作るというとても貴重な機会なので、学年や学校の垣根を越えて全員で真剣に学び、話し合い、自分たちが将来に向けて本気で変えていかないといけないと思ったことを提言にしたいと思っています。また今回のプロジェクトを通して地球環境についてだけ学ぶのではなく、漆の現状や歴史についてもたくさん学びたいと考えています。

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伝統産業探究プロジェクト コーディネーター
阿部 健一 氏
(総合地球環境学研究所 上廣環境日本学センター 客員教授)

9月20日の未来会議に向けての活動がいよいよスタートした。参加する高校生・大学生と顔合わせをしながら、思い起こしていたのは歴代の地球環境の殿堂入り者のことだ。
まずは第一回の殿堂入り者の一人、ワンジラ・マータイさん。ケニアに別用で行った際に、式典に出席していただけるか確認するため、ナイロビ市内の事務所を訪ねた。ノーベル平和賞を受賞した彼女は多忙を極めていた。受付の女性が大きなスケジュール表をめくりながら、2週間後なら30分ほど時間が取れるけど、と教えてくれる。とても待てない。事情を説明したら、ちょっと待ってて、と奥の部屋に行き、連れ立って出てきたのがマータイさんだった。満面の笑顔で「もちろんゆくわよ。京都は大好き」と言ってくれた。
その京都でマータイさんはメモ帳を手放さなかった。長旅で疲れているはずなのに式典前日の国際シンポジウムにずっと参加し、発表者に質問を繰り返しては何か書き込んでいた。
式典が終わったときには「楽しかった」と謝意を表され、続けて「高校生と話す機会があればよかったのに」と残念そうだった。
同じことを、第四回殿堂入り者エイモリー・B.ロビンスさんからも、第九回殿堂入り者のデニス・L・メドウズさんからも直接聞くことになる。多くの殿堂入り者が若い人と話すことを望んでいる。事務局の方でもここ数年、京都の高校生と殿堂入り者の対話の機会を持つようにしてきた。マータイさんの娘、ワンジラさんを招聘した時には、高校生を相手に授業をしてもらった。
そして今年のKYOTO地球環境の殿堂。今回は主役がいよいよ京都の高校生と大学生になる。未来会議でどのようなことが発信されるのか楽しみである。

「キックオフミーティングを終えて」

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森里海探究プロジェクト
三宅 歩橙 氏

本日は、教授方のお話を聞き、より良い未来を創り上げるために、活動から得た気づきや学びを、京都議定書が定められた京都から未来に発信していきたいと心に決めた一日でした。
森と里と海は一見、それぞれが独立しているように感じますが、山の水源から川や里を通り海に流れる、この循環のように森里海は深くつながっていて、流域と呼ばれます。また、古来より人間は農業や漁業、林業など自然の恵みを受けて生活してきました。
森里海探究プロジェクトの活動では、流域と人間生活のつながりについて様々な角度から探究し、自然と人間の未来のあるべき姿について考え、未来に発信していきたいです。
今後の探究プロジェクト楽しみにさせていただきます。

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森里海探究プロジェクト コーディネーター 
浅利 美鈴 氏
(総合地球環境学研究所 教授)

京都議定書の地、京都発、未来に向けた人づくりに関われて、とても光栄です。
参加者のみなさんとの対話は、私自身も学ぶところがたくさんありますので、一緒に成長しましょう!
特に、森里海探究プロジェクトについては、なかなか欲張りなプログラムになっています。頭と体、五感をフルに使って体験し、自分の言葉で、京都が持続してきたヒントを説明できるところを目指してもらえればと思います。
健康管理も大切です。元気に、全てのプログラムでお会いできることを楽しみにしています。

今後、3つのプロジェクトの様子などを随時アップしていきますのでワカモノたちの「ミライ会議」お楽しみに!

本事業は総合地球環境学研究所上廣環境日本学センターの監修のもと実施しております。