1200年の歴史を誇る京都は三方を山に囲まれた盆地で、鴨川を始めとするいくつかの水系によって琵琶湖、日本海、瀬戸内海とつながっています。古くから花鳥風月を歌に詠み、自然を敬い、その美しさを文化に生かす産業を数多く創造してきました。戦乱の世にあっても京都はその精神を失うことなく、世界に誇る芸術や行事を生み出してきました。「京都議定書」はその人間と自然の見事な調和を破壊する気候変動を世界が一致して抑止する条約で、「KYOTO地球環境の殿堂」はその保護に貢献した方々を顕彰してきました。
このたび、その節目となる年を迎え、殿堂入り者と若い世代が「国際会議・未来会議」を開催し、さらに望ましい世界を拓くために「未来への提言」を発出することにしました。
ぜひ多くの方々に参加していただきたいと思っています。
「KYOTO地球環境の殿堂」運営協議会 会長
山極 壽一 氏(総合地球環境学研究所 所長)