伝統産業探究プロジェクト

国内で古くから使用されてきた天然塗料「漆」について、伝統技術を守りながらも時代のニーズに対応した新たな挑戦を学びつつ、
産地の現状や自然と人間の関係性(生態系)を探究します。

DAY 01 06.22
午前・午後
堤淺吉漆店

1日目は京都市下京区にある堤淺吉漆店に赴きました。午前中は、工場で漆が生成される過程や漆独特の道具の説明を受けたり、漆塗りのサーフボードやスケートボードなど漆の魅力を伝えるために取り組まれていることを見学も交えながらお話を伺いました。午後は、拭きうるし体験を通して実際に漆に触れた後、講師の堤卓也さん、スワローさん、阿部コーディネーターとともに対話を重ね、学びを深めました。

写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真

「自然へのリスペクト」  伝統産業探究プロジェクト 参加者
 黒﨑 咲 氏

今回は京都市内の漆店にて、漆の特徴や現在抱えている課題、お店の方々が漆を広めるために行なっている取り組みなどについてお話を伺いました。
私は、今回の体験で人間が「自然のありがたみ」を忘れてしまっていることが問題だと感じました。自然のありがたみを忘れたために、環境を守ることに関心がない。自然と密接に関わる伝統産業にも関心がない。未来に自然を残すどころか、今にも失われるのではないかと考えました。時代に合わせて柔軟に変化し、興味の入り口を横に広げるだけでなく、実際に目で見て、触れてもらう体験を行うことが古くから続く伝統産業の存続に必要だと私は感じました。そして、林業も含め、農業や水産業といった、「自然の恵みを頂く」1次産業が最も大切にされるべき。今回の活動は改めてそう考えるきっかけになりました。次回のフィールドワークや、京北のものづくりに関するお話も、とても楽しみです!

「後日公開」  伝統産業探究プロジェクト コーディネーター 
 阿部 健一 氏(総合地球環境学研究所 上廣環境日本学センター 客員教授)

次回のワークショップは、
8月3日(日)に開催予定です